奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

体から力が抜けていく。


私は体を起こしベッドに座り壁に寄っ掛かった。


それにしても……こいつ本当に何なの?



「成仏しなよ」

「人と話す時は目を見て話せって教わらなかったのかよ」

「……あんた幽霊じゃん」



意外と冷静な自分に驚きつつも、早くこの状況から解放されたいという思いが胸に広がっていた。



「もう俺にビビんないんだ?つまんねぇー奴」

「私あんたに恨まれる様な事を生前にした覚えが全くない。それどころかあんたなんて知らない」

「俺もあんたの事知らねぇよ」



知らない?


知らないのに付きまとわれてるわけ!?


余計訳分かんないっ!!



「なら今すぐ出てってよ!!気持ち悪いからっ!!」



幽霊でも雄には違いない。


普段雄と接触した時よりも症状が軽いのはこいつが幽霊だから!!


……だと思う。