奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

夜景を眺めていると、肩をだく春ちゃんの手に力が篭った。


チラッと春ちゃんの顔を覗き見すると、何故か春ちゃんは私の方を見ていて、バチっと目があってしまった。


慌てて逸らし、視線を夜景に戻した。



「今の酷くない?」

「何が?」

「人と話をする時は目を見て話すもんだろ」



これ前にも言われた気がする。


ゆっくり顔を向けると、春ちゃんは満足そうに笑みを零した。


この笑顔犯罪……じゃなくて、反則でしょー。



「なぁ、文美……」

「な、何?」

「緊張してんの?」

「もう! 言いから話の続きは!?」



分かってる事を一々口に出さなくてもいいじゃん!!


本当、意地悪。



「結婚しよう」

「……え?」

「先にオヤジに言っちゃって、順番メチャクチャになって悪い」



メチャクチャ過ぎでしょ……。


だって私たちちゃんと付き合ってるわけでもないのに……。



「今すぐにとは言わねぇよ? 俺が大学生卒業して、働き始めたらって感じかな」

「…………」

「黙ってないで何とか言えよな」