奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

春ちゃんは車を止め、エンジンを切った。



「外行かね?」

「うん」



車の外に出ると、思っていたよりも風が強くて肩をすぼめた。


そんな私の肩を抱き寄せる春ちゃん。


あれ程気持ち悪いと思っていた行為なのに、春ちゃんにされると寧ろ嬉しかった。



「ごめん、さみぃよな」

「ううん、今はあったかいよ」

「何? いつからそんなに可愛いこと言えるようになったんだよ」



人がせっかく素直になってやったらこれだよ。


本当、失礼な奴。


もう二度と言わない。



「怒んなよ! 文美はいつも可愛いよ」

「もう喋んないで……」



恥ずかし過ぎて意識がぶっ飛びそう。


恋愛バカ真っ只中って感じがして何だがくすぐったい。



「うわぁー……綺麗……」

「だろ?」



キラキラと輝く街並みは凄く小さくて、まるで模型の様だった。


好きな人とこんなに素敵な眺めを見るのは初めて。


春ちゃんといると初めてな事ばかりな気がする。