奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

目的の駅に着き、会場になっているホテルへ向かった。


忘年会の場所は毎回変わらないらしく、去年と同じ場所。


ホテルの凄く広いパーティーホールで行われる。


大手企業の凄いところだよね。


受付の仕事をしているから、ある程度の人はわかる。


分かるといっても顔くらいで名前までは覚えていないけど。


でも他の部署の人とかは知らない人ばっかりなんだろうなって思う。


ホテルに着き、忘年会会場へと向かった。


ちんたら歩いていたら思っていたよりも時間がかかってしまった。


もう乾杯終わったくらいだろうな。


まぁ堅苦しい挨拶を聞きたいわけじゃないし、いっか。


パーティーホールの受付に辿り着くと、もう受付の人はいなかった。


乾杯の時はみんな中って決まりだもんね。


コートを脱ぎ、いつもの手順で受付に預けパーティーホールの中に入ろうとした時、ドアの直ぐ横の壁に寄りかかっている男性に目がいった。


え……!?


嘘……春ちゃん……?


私の視線に気付いた男性が振り向き、私たちは視線を絡ませた。


やっぱりその顔は私のよく知る顔だった。