奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

日下部さんは静かに微笑むと、背もたれに寄りかかった。



「その彼が羨ましいよ。 そんなに鈴川さんに思われてるなんて……」



ねぇ、春ちゃん。


聞こえてる?


羨ましいんだって。



「これは私からのサービスです」



そう言って日下部さんのお友達がシャンパンを持ってきた。


驚いていると日下部さんが苦笑い。



「どういう風の吹き回しだよ」

「お前がふられるところなんて滅多に見れないからな。 その祝いだよ」

「昔からそういう性格の悪さは変わらないな、お前は」

「お互い様だろ」

「ふふっ」



二人のやり取りが面白くてつい笑ってしまった。


日下部さんと目が合い慌てると、日下部さんも笑ってくれた。


この場が和んだのは日下部さんのお友達のおかげ。


感謝だよ。


次の日は休みだった為、私たちはとにかくお酒を飲みまくった。


まるで学生の頃に戻ったかのようで楽しかった。


たくさん支えてくれた日下部さんにいつか恩返しがしたい。


日下部さんからすると余計なお世話かもしれないけど、純粋にそう思った。