奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

「う……っ、やめ……っっ」



苦しい。


首を絞められ、力が強まるたびに聞こえる皮の音。


その音がどんどん遠くなっていく気がする。


意識が朦朧とする。


頭に浮かぶのは春ちゃんのいろんな表情だった。



「は、る……」



今死んだら、春ちゃんとずっと一緒にいられるかな?


諦めかけ、目を閉じた時、突然苦しみから解放された。



「んっ、ゴホっゴホっ……はぁはぁ、はぁ……」



横には倒れて動かなくなった強盗、そして目の前にはゴルフクラブを持った日下部さんが立っていた。



「文美、大丈夫か!?」



日下部さんはゴルフクラブを放り投げすぐさま抱き寄せられた。



「良かったっ、無事で良かった……っ」

「は、る……ちゃん?」

「あぁ、俺だよっ」



春ちゃんは凄く震えていた。


その震えを感じ生きている事を実感したのか、涙が込み上げてきた。