奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

お気に入りの乳白色のミルクの入浴剤を入れ、ゆっくり体を沈めた。



「はぁぁぁーいい湯だなぁぁぁー」



両腕をお風呂の枠にのせ、伸ばした足を広げられるところまで広げた。


お風呂はお父さんのこだわりポイントだったらしく、広めな造りになっている我が家のお風呂。


お父さんってばいいセンスしてるよねぇーっ。



「ほんっと、極楽極楽ぅー」

「オヤジ臭……」

「いいでしょ別にー誰にも迷惑かけてな……ッッ!?」



バッと上を向くと悪夢再び……。



「ンギャァァァァァッッ!!!」



自分の耳さえキンキンする程の叫び声がお風呂場中に響き渡った。



「文美ッッ!?」



直ぐ様駆け付けてきてくれたお姉ちゃんの姿を見るなり、私はお風呂から飛び出した。



「お姉ちゃんッッ!!出た出た出たのッッ!!」

「出たって何が!?」

「だからッッ……」



って何て説明すればいいの!?


しかももう居ないじゃんッッ!!