奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

日下部さんが連れてきてくれたのは、駅の近くの串カツ屋さんだった。


確かここの串カツは美味しいってお父さんが言ってた気がする。


でもここって……。



「予約取るの大変だったんじゃないですか?」

「ばれた? そうなんだよね、でも鈴川さんと美味しいもの食べたいし、頑張ったよ」

「ありがとうございます」



この串カツ屋さんは人気過ぎて、完全予約制。


その予約も取るのが難しいって聞いたことがある。


席に案内され、私たちは生ビールを頼み乾杯した。



「何か食べたいものある?」

「えっと……」



メニューを見るが中々決められない。


どれも美味しそう。


でも全部は食べられないし……。



「あの……」

「俺が決めちゃっていいかな?」

「あはは、お願いします」



いつもこういう流れになる。


私の好き嫌いも日下部さんは把握してしまったようで、私の好みに合わせて注文してくれる。