奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

お母さんごめんなさい……。


せっかく作ってくれた美味しいご飯をこんな有り様にしてしまいました……。


目を背けながら引いたレバー。


ジャァァァーっと勢いよく水が流れ始めた。


リビングに戻る気力もなく、私はトボトボと脱衣室へと歩いた。


とにかく体洗わないと……。


心なしか痒い。


もうヤダ……何で私がこんな目に……。


頭よりも高い位置に掛けてあるシャワーから降り注がれる少し熱めのお湯が心地いい。


疲れと汚れを洗い流してくれる。


昔はよくシャワーを浴びながら泣いたっけ……。


家族に気付かれたくなくて、泣き声泣き顔を誤魔化す為シャワーちゃんには凄くお世話になった。


今もこうしてシャワーちゃんには大変お世話になってます。


もう絶対雄なんかのせいで泣いたりしない。


いつまでも女が泣く側だと思うなよっ!!


フンフン鼻息を漏らしながら私はせっせとmyスポンジで体を洗った。


負けるな文美っっ!!