奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

「待てよ!!」



またしても大きな声を出され、私は立ち止まり振り返った。



「声が大きいよ。 いい加減私の立場も考えてよね。 ここでは私は社員で優君は社長の大事な息子さんなの。 周りに誤解されたら居辛くなる」



ハッとした顔をする優君。


その顔は直ぐに暗い表情へと変わった。



「ごめん……」

「私もごめん。 言い方きつかったよね……早く行かなきゃ時間なくなっちゃうよ?」

「あぁ」



優君も紙コップを捨てると、私の隣に並んだ。


少しきつめの香水の香りが鼻につく。


社内でこういう香りの香水をつけてる男性はいないから、今時の高校生なんだなって改めて思う。



「次は何処に連れて行ってくれんの?」

「う~ん……会議室スペースは? 展示スペースもあるし、楽しいと思うよ?」

「じゃあそこに行く」



素直な優君は可愛いなって思うんだけどねぇ……。


ツンデレ、俺様……構ってほしいのかな?