奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

日下部さんと目が合い、頭を下げた。



「すみません」

「どうして鈴川さんが謝るの?」

「私のアテンドミスですから……」

「あはは、気にしなくていいよ」



本当、日下部さんが大人で助かったよ。


ホッと胸を撫で下ろしていると、優君に制服の裾を引っ張られた。



「もう行こう」

「え? 見て回らなくていいの?」

「どこ見んの? 何見んの? なぁ?」



そんなに詰め寄らなくても……。


はぁ……。


心の中で思わずため息が漏れる。



「大変だね」

「そうなんです」

「そうなんですって何だよ!?」

「あーもう、はいはい、食堂行こう。 日下部さんお騒がせしてすみませんでした」



日下部さんに再び頭を下げ、ドアに向かった。



「待てよ!」



優君ってば声が大きいよ!!


恥ずかしくて振り向けなかった。



「鈴川さん」



日下部さんに名前を呼ばれ、自然と首が後ろに向いた。



「またね」

「あ、はい!」



軽く手を上げた日下部さんに笑って返した。