奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

バチバチと睨み合う二人。


いや、睨んでるのは優君だけかも。


日下部さんは涼しい顔をしている。



「何で居んの?」

「当然だろう? ここが職場なんだから」

「俺が社長になったら飛ばしてやる」



社長になる気はないんじゃなかったの?


それに公私混同な上職権乱用もいいとこだよ。


こういうところは子供っぽいんだから……。



「日下部とお知り合いですか?」



広報部長が割って入ってきた。


流石広報で部長を務めているだけあって、人当たりがいい人。


それに違和感を感じさせない人だな。



「知り合いという程ではないです。 お互い顔を知っている程度ですから」



何も答えない優君に変わって、日下部さんが口を開いた。


やっぱり日下部さんは大人。



「私はこれから外出するのでご案内できないですが、ゆっくり見学されて下さい」

「……ありがとうございます」



広報部長にお礼を言う優君を見て、褒めてあげたい気持ちになった。


周りの人に当たらないところは偉い偉い。


って、これじゃまるで優君のお母さんじゃん!!