奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

みんな慣れてるのか、恥ずかしげもなくポーズを撮っている。



「やっぱり私には無理です! ハードル高すぎます!」

「ならしょうがないか」

「携帯返してくだ……」

「すみません」



え!?


は!?


何!?


いきなりそばを歩いていたカップルに声を掛けた日下部さんに、突っ込む事も出来ずオロオロしていると、信じられない言葉が聞こえた。



「写真撮ってもらえませんか?」

「いいですよー」



笑顔で快諾するカップル。


私は思わず固まった。



「鈴川さん、笑って」



いつの間にか隣に立っていた日下部さんに驚いた。


いやいやいや!


笑えるかぁーい!!



「撮りますよー」



その声に無意識に反応してしまい、バッチリカメラに顔を向けてしまった。



「ありがとうございました」



カップルから携帯を受け取った日下部しんは、携帯の画面を見て笑い始めた。



「鈴川さんのこんな顔、初めて見たよ」

「ちょっ、貸して下さいっ!!」



携帯の画面に写る私は、生きてきた中で一番じゃないかと思うくらい、酷い苦笑いを浮かべていた。