奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

それからは何事もなかったかのように、いつも通り接してくれた。


日下部さんからの告白が頭から離れず、意識しまくっていたが、お酒と時間が進むにつれ、その意識は薄れていった。


日下部さんが腕時計に目を向ける。



「そろそろ行こうか。 電車がなくなってしまうね」

「え!? もうそんな時間ですか!?」



お店の壁にかかっている時計を見ると、もうでないと終電を逃してしまう時間になっていた。


やってしまった……魔の終電。


ギュウギュウな上にお酒臭いという最悪な状況が私を待ち構えている。


……こりゃタクシーかな……。


勿体無いけどそれが一番無事に帰れる手段かも。


私たちは席を立ち、レジへ向かった。



「帰るのか?」



お店の人がコートを着せてくれていると、日下部さんのお友達が声を掛けてきた。



「あぁ、また来るよ。 ご馳走様」

「いつでも連絡しろよ」

「また近い内に連絡する」



私も「ご馳走様でした」と言い、日下部さんとお店を後にした。