奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

初めて自分のろくでもない噂を耳にした時は凹んだけど、今となってはそれも笑い話。


知らないうちにメンタル強くなったんだなぁー私。



「腐女子で生身の男に興味がないとか、だけどそれもただの演技だとか、実は外では遊びまくってるだとか……色々聞いたよ」



そういえばそんな事も言われてたな。


スッカリ忘れてた。



「信じてました?」

「どれも信じてなかったよ。 けど、あぁあの噂は本当だったのか、って思ったものはあったよ」

「どの噂ですか?」

「男性が苦手っていう噂」



そういえば、日下部さんにお菓子を持っていった時に、そんな様な態度を取られたかも……。



「そうですね、それに関しては否定はしません」

「今も?」

「今も……だと思います」

「俺の事は?」



優しい笑顔に見つめられ、咄嗟に顔を俯かせる。


日下部さんという人に慣れても、こういう甘い顔はやっぱり苦手だ。



「まだ、緊張したりする時もありますけど、自分の中では苦手意識はだいぶなくなりました」



普段会社で会ってる時はね……。


こういう雰囲気の時は論外だよ。