奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

人が多すぎて顔がはっきり見えない。


興味もないし、なんか一生懸命見てるのも馬鹿らしくなってきた。



「制服っぽいの着てるし、まだ子供じゃん」

「でもイケメンだよ!? 母性本能くすぐる感じ!? 姉さん女房でも全然オッケーだよぉ!!」



あゆちゃん、年上にしか興味ないって言ってなかった?


この切り替えの早さ、凄すぎる。



「桃花は見えた?」

「別に見なくてもいいわよ。 どうでもいいもの」



桃花ほど野次馬が似合わない人はいないと思う。


暫くお客さんも来ないだろうし、早くデータ入力済ませちゃおう。



「きゃー! こっち見てるっ」

「あゆちゃん、騒ぐのもいいけど、一応仕事中だからもう少し声の音量下げ……」

「どうしよう! こっち来るよっっ!! ねぇねぇっ、変なところない!?」



私の注意を見事に遮り、その上ビューティーチェックまで頼まれる始末。



「可愛い、可愛い。 可愛いからもう少し静かにして」

「すみません」



あゆちゃんに注意が終わったところで男性に話しかけられた。


顔を向けると、制服を着た男性がカウンターの前に立っていた。