カウンターの下でこそこそと口紅を念入りに塗りなおすあゆちゃんを横目に、私は桃花と恒例のお喋りを始めた。
「昨日帰ってたら日下部さんと会って、今度飲みに行くことになった」
「あら、そうなの? 良かったじゃないの」
「良かった……のかな?」
「色んな人と関わりを持つ事は良い事よ。 視野が広がるもの」
最初は疲れるけど、時間が経てば仲良くなれる可能性もあるわけだし、先の事を考えるといいことなのかな。
でも友達じゃなくて将来はお、お、奥さんとしてって言われてどんな顔して食事をすればいいかわかんない。
「顔が赤いけど大丈夫?」
「あ、赤い!? そんな事ないと思う……」
「まぁいいわ、今度ゆっくり聞かせて頂戴」
桃花様にはお見通しだよね。
気持ちの整理がついたらちゃんと話しよう。
「社長の息子じゃない!?」
あゆちゃんの興奮した声に私たちは話をするのを止め、受付ロビーに目を向けた。
役員たちに囲まれてる中心にいる人だよね?
「昨日帰ってたら日下部さんと会って、今度飲みに行くことになった」
「あら、そうなの? 良かったじゃないの」
「良かった……のかな?」
「色んな人と関わりを持つ事は良い事よ。 視野が広がるもの」
最初は疲れるけど、時間が経てば仲良くなれる可能性もあるわけだし、先の事を考えるといいことなのかな。
でも友達じゃなくて将来はお、お、奥さんとしてって言われてどんな顔して食事をすればいいかわかんない。
「顔が赤いけど大丈夫?」
「あ、赤い!? そんな事ないと思う……」
「まぁいいわ、今度ゆっくり聞かせて頂戴」
桃花様にはお見通しだよね。
気持ちの整理がついたらちゃんと話しよう。
「社長の息子じゃない!?」
あゆちゃんの興奮した声に私たちは話をするのを止め、受付ロビーに目を向けた。
役員たちに囲まれてる中心にいる人だよね?


