奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

冷たい風が私たちの間を割って吹き、思わず身を縮こまらせる。


もうすぐ冬だ。


年々一年経つのが早く感じる。


自分自身が年取ってる証拠なんだろうな……。



「今週末行くの?」

「今週末?」

「営業との飲みだよ」



あぁ、その事ね。


もうすっかり忘れてたよ。



「行きませんよ。 なんで知ってるんですか?」



日下部さんは広報なのに……。



「そういう話は男性社員の間では直ぐに広がるからね。 営業の男性社員が鈴川さんを狙ってるって話も聞いたから気になって……」

「私をですか? 何かの間違いですよ」

「そうかな? 鈴川さんは前よりも綺麗になったから、俺としては気が気じゃないよ」



綺麗って……っ。


さっきまで寒くてしょうがなかったのに、いきなり体中がぽかぽかし始めた。


日下部さんに言われてこんなに心臓バクバクしてたら、あの時春ちゃんに言われてたら心臓破裂してたかもしれない。


あの春ちゃんがこれから先もそんな事を言ってくれるとは思わないけどね。