奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

仕事が終わり、一人で駅に向かって歩いている。


前までは帰りはバスを乗り継いで帰っていた。


その方が電車で帰るよりも込まないから。


電車にチャレンジしようと思えるようになったのは、春ちゃんのお陰かもしれない。


春ちゃんの存在が勇気をくれる。


電車を降りると急いでトイレに駆け込み、酷いときは吐いてしまうけど、私の中では大きな前進だった。



「鈴川さん!!」



名前を呼ばれ振り返ると、急ぎ足で日下部さんがこちらに向かっていた。


足を止めたまま日下部さんを待っていると、軽く息を切らした日下部さんと目が合った。



「今帰り?」

「はい、日下部さんも帰りですか?」

「クライアントのところから会社に戻ってるところだよ。 鈴川さんの姿が見えたから、つい呼び止めてしまって……」



日下部さんじゃなかったら聞こえない振りしたかもしれない。


会社の中で唯一普通に話が出来る男性社員だから。