奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

車が止まり、歩君はエンジンを切った。



「着いたの?」



まだ食事をするには少し早い気がするんだけど……。


予定より早く着いちゃったのかな?



「少し休憩しましょう。 ここの公園は紅葉が凄い事で有名なのよ」

「そうそう、だから少し散歩しよう」

「そうだね」



車から降りると、予想以上に人が多くて驚いた。


家族連れも多いけど、それ以上にカップルが多い。


デートスポットでもあるんだ。


ちらっと春ちゃんの顔を盗み見すると、興味のなさそうな顔であくびをかみ殺していた。


春ちゃんはこういう人だよね。



「紅葉するには少し早かったかな?」

「そんなことないわよ。 落ち始める前の方が葉が茂っていて綺麗だわ」

「そうだよ! 早く歩こう!」



私たちの前を歩く歩君と桃花の姿はまるで映画のワンシーンの様に綺麗で様になっている。


紅葉に目を向けている人たちも、二人に気が付くと目を奪われている。



「美男美女だよね」

「そうだな。 でもお前だって……」



お前だって何?


もしかして「綺麗だ」とか言ってくれる感じ!?



「面白さは負けてねぇよ」



そんなので勝っても嬉しくないわ!!