奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

春ちゃんの良いところは私だけが知ってればいいんだもん……なんて柄にもない考えが脳裏を過る。



「とっても綺麗な顔立ちをしてるわよ? モデルって言ってもおかしくないんじゃないかしら」

「そうなの? 見えないのが残念だよ」

「やっぱ桃花はいい女だな」



腕を組んでドヤ顔で頷く春ちゃん。


この顔ムカつく……触れるなら確実にグーで殴ってる。



「でも口が悪いのよね。 見た目がどんなに良くてもそこはマイナスかしら? プラマイゼロどころじゃないわ、マイナスもいいところ」

「おい!!」

「ぶっ!」



桃花の言葉にすかさずツッコミを入れる春ちゃん。


私はおかしくてついつい吹いてしまった。



「お前も笑ってんじゃねぇよ!!」

「さ、行こ行こ。 どこ行くの?」



春ちゃんを無視して二人に話しかけた。


今日どうするかは二人が決めてくれてる。



「ドライブがてら少し遠くのお店でご飯食べよう。 山の中にあるお店なんだけど、景色が最高なんだ」

「そうなんだ、楽しみ」



家の前で立ち話していた私たちはさっそく車に乗り込んだ。


運転は勿論歩君。


桃花は歩君が運転してる時は何処にも掴まらない。


私の運転ってそんなに怖いんだな……って毎回思って地味に落ち込んじゃう。