奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

恋は人を馬鹿にするのかもしれない。


あんなに気持ち悪いだの雄撲滅だの騒いでた自分が、馬鹿みたいって思う。


春ちゃんと出会ったばかりの私だったら、今の私の方が馬鹿みたいって思ってたんだろうな。



「良かったわね」



頭上から降ってきた桃花の柔らかな声。


顔を上げると、ティーカップを手に持った桃花と視線がぶつかった。



「安心したわ」

「えっと……何が?」

「ふふっ、それはお邪魔ムシが居ない時にゆっくり話しましょう」

「お邪魔ムシって誰の事だよ」

「誰の事かしらね? 空気が読めるなら分かるでしょう?」



余裕の笑みを見せる桃花と、引きつった笑みを見せる春ちゃん。


以外と馬が合いそう。


それに、ぷぷっ……春ちゃんがいじられてるところなんて滅多に見られないから面白い。



「そうそう、大事な事を言い忘れてたわ」

「大事な事?」



なんだろ?


首を傾げると桃花が口を開いた。



「今度歩を巻き込んだらただじゃおかないわよ」



ひっ……!


女王様の氷の微笑み出たぁー!!



「この間のは、わ、私のせいじゃないよっ!!」

「ペットの粗相は飼い主の責任でしょう?」

「誰がペットだ!!」

「何か?」

「うっ……」



桃花のドス黒いオーラに気付いた春ちゃんが押し黙る。


私たち平民は死ぬまで桃花様に頭が上がりません。