奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

人の居ない階段へ移動して、私は力なく椅子に座った。


なんか、ドッと疲れた。


立ったまま私を見下ろしている歩君は何も喋らない。


歩君と二人っきりになった事がないからちょっと気まずい。


それに、何でそんなに怖い顔をしているのかもさっぱり分からない。



「あ、歩君……さっきはありがとう……」



顔を直視できなくて、俯いたままお礼を言った。



「そういうのは普通目を見て言うもんだろ」

「え……?」



グイっと顎を掴まれ上を向かされる。


直ぐ目の前には整った顔。


うっ……気持ち悪っっ!!


私は顔を背けて歩君の身体を突き飛ばした。



「今日の歩君変だよ!? どうしちゃったの!?」

「お前こいつとどういう関係だよ」

「……は?」



歩君の言ってる意味が分からなくて、間抜けな声が洩れた。


こいつって……何?



「お前いい加減気づけ。 俺だよ俺」

「俺って……歩く……」

「馬鹿か! 春彦だっつーの」



頭の中に沢山のハテナマーク発生。