結局その日、朔弥は帰ってはこなかった





まだ夜が明けきらないうちに、私は家を出た



荷物も全部片付けた

部屋の物も空にした


ここにはもう、帰れない





「ばいばい…朔弥」




また、ひとりぼっちの生活




私はひとり、空港に向かった