あの花が咲くまでに


僕は本来なら孤児院に預けられたらしい。

あっちゃんの強い希望でそれはなくなった。

あっちゃんの両親は2人共優しい。

自分の可愛い娘の好きな人。

隣の家の忌々しい事件の関係者。

内心複雑だっただろうに、いつでも優しかった。

でも、たまに僕をこの家から離そうとしているのに気づいた。

あっちゃんの機嫌が悪いとき。

大抵、離れないで離さないからと僕に泣きついてきた。

その時は僕を誰かに預ける話をあっちゃんの両親がしたときだ。