あの花が咲くまでに


暗い部屋の端にうずくまる僕。

部屋がパッと明るくなる。

久しぶりの光に目を細める。

体が温かいモノに包まれる。

「……あっちゃん。」

「遥、寒いよね?一緒に居てあげる。」

あっちゃんは優しい。

惨めな僕を優しく抱き締める。

「ヒーター持ってくる?」

そう言って立ち上がるあっちゃんの服の裾を弱々しくつかんだ。

「……遥?」

「行かないで。寂しい。怖い。」

久しぶりの優しさを放したくない。

あっちゃんは僕を軽々とお姫様抱っこして部屋に連れて行った。