俺だけのお姫様

次の日、なんだか早く起きてしまったので
散歩に出かけた。


「あーあ、若葉のとなりはもうわたしじゃないんだな。」

とか

「私、うぬぼれてイタイ子だったな。笑」

とか

「もう少し早く自分の気持ちに気づけてたらな」

とか

独り言言ってたら泣けてきちゃった。

気が付くと小さいころに若葉と遊んだ丘にきてて

「そういえば、私この景色好きだったな。」

って思うと、

どの思い出にも若葉がいて、

こんなにも若葉が好きになってる自分におどろいた。

(ピりりり ピりりり)

「はい。」

「姫?」
「わ、若葉?どうしたの?」

うう。タイミング良すぎ

神様のバカ


「泣いてるの?」
「な、いてないよ?」


「どこ、今どこにいるの?」
「丘」


もうここで告っちゃおう

失恋しても。

私の胸にしまいこんでおくには、気持ちが大きくなりすぎた。