sick!!(仮)


「別に、やましいことがあったわけじゃない。」


実玲がまだ俺の顔を見ないまま言う。


「でも、俺の顔見れてないじゃん。」



俺がそう言うと、実玲は少し睨むような表情で俺をじっと見た。



「あたしは、別に千里と付き合ったりとかしてない。」



千里・・・。いつの間にか呼び方変わってるじゃん。


俺の表情がこわばったのを見て、実玲がハッとした表情をする。



「やましいことなんてない。ただ・・・。」


「ただ・・・?」



俺はこの先に実玲が言うことが分かっている。

ずっと気づいてた。

実玲が鈍感なだけだ。


まぁ・・・俺も勘だけど。




「好きとは言われた。」



「・・・。」



やっぱり・・・そうだよな・・・。



「ちゃんと断ったよ・・・。当然。」



そう言った実玲の顔は、どこか悲しそうだった。