いつも通り学校に着くと、新聞部の掲示版の前に人だかり。
となりにいる俺の彼女の実玲は、ものすごく不安そうな顔をしている。
なんか、思い当たることでもあるの・・・-?
聞こうとした口が、うごかなかった。
うごく前に、『それ』を見てしまったから。
やっぱり、俺が心配した通りだった・・・ー?
俺は気付くと、『それ』を破り、はがし、授業はもう始まるのに、実玲を屋上に連れ出していた。
俺も実玲も、何も言わない。
ー実玲は俺を裏切った?-
いや、きっと違う。
実玲はそんな奴じゃない。
でももしもそうだったら。
俺は見逃さないと『いけない』んだ。