「俺・・・素直になれなくて・・・。いっつも本心誰にも言えなくて、男にも女にもいつでもヘラヘラして・・・素でいられんのが実玲さんの前だけだった・・・。本当の俺をちゃんと受け入れてくれて・・・。すっげーありがたくて・・・。んで・・・。」
見たことがない千里の表情が目の前にある。
今にも言葉がつまりそうで。
すっごい苦しそうな、そんな、王子様とかじゃなくて、普通の男子の顔。
「だから、俺は・・・実玲さんのこと好きになっ・・・た。」
千里は俯いたまま言った。
千里があまりにも苦しそうで、いつもと違い過ぎて、
あたしまで泣きそうになる。
「・・・。」
掛ける言葉を探しても見つからなくて。
