【短編】彼女が風邪をひいたとき

少しショックだったけど、美樹さん自身も知らない美樹さんを見れて、なんだか嬉しかった。




「あっ!風邪ひいたときは言ってくださいね!どんなときでも、駆けつけます!」




「ありがとう。・・・・・でも、一つだけ覚えてるんです」




「え?何をですか?」




「え~っと。夢かもしれないんですけど、頬にやわらかい何かがあたった気がしました。何だったのでしょう?」




・・・・・・・このとき俺の顔は、きっと真っ赤だっただろう。