体育館に行くと、まだ生徒が揃ってない中、一人だけポツンと座ってる奴がいた。



隣のクラスかな?

ちょうど横らへんに座ってる。



しれっと自分の席に座ると

何か視線を感じた。



横をみてみると、彼が私を見ている。


「何?」


「ぃや、綺麗だな~と思って。」

「は?」

いきなり何を言い出すのこいつ。

そんな目で見ていた。


「そんな冷たい目で見んなって(笑)
俺、原田 輝(はらだ あきら)。
よろしくー。名前は?」



「佐々木 琉唯 …よろしく。」




「なーんてね!
本当は知ってるよ!名前。
だって有名だよ~美人でクールって。
後、素っ気ない(笑)
まさにその通りだねっ」


何こいつ。

腹立つ。



素っ気ない、
まさにその通りって…


確かに私は素っ気なくみえるかもだけど

…実はそうじゃないのに…。


私は腹立つ中で寂しさが心に沁みた。



私、心の中ではすごくかまってちゃん?

なのかな?


とか思ったりもする。


「あ、そう。

素っ気ないって思う人には思われてて結構です(笑)」


「冗談だって!
そんな思ってねーよ!
ただ仲良くなりたいだけだって!」


変なの。

私と仲良くなりたい


…なんて…