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次の日。

朝、龍を起こしていつもの朝を送っていた。


「龍、忘れ物ない?」

「うん!」


「あ、そーいえばママがね?
今度三人でどっかいこっか~って
言ってたよ、いく?」

「ほんと?!行く行く!」


「分かった。じゃあ、後で伝えとくね。
いってらっしゃい、気をつけてね?
ほんとに送らなくて大丈夫?」

「うん!いいよ。
お姉ちゃんはゆっくり休んでて?
いってきまーす。」


ほんと、あの子ったら、なんであんなに優しいんだろう。


思いやりのある子に育って良かった。



私も少し甘えれる。

あんなちっちゃい子なのに。



明日、参観懇談か。

服決めとこ。



自分の部屋に戻り服を決めて、風呂に入った。

上がってグダグダしてると
私のケータイが光った。



メールだ。


開くと名前は
"原田 輝"。


【今日カラオケ行かねー?】


たった一行の素っ気ないメール。

でも、それがとても嬉しかった。



カラオケか…
行きたいなぁ…

【誰がいるの?】

私はそう返信した。

女のくせに素っ気ないメール。


だって、変にチャラチャラ付けるの嫌い。

ビジネスメールくらいだ、そんなの付けるの。