涙 - Rui -








今さら…

そんな心配いらない。



私の心に決まってるのは一つ。




"会わない。"


どんだけ龍が自分を責めたか。

どんだけ龍が寂しい思いしてるのか。

どんだけ龍が今必死で生きているのか。


この人達は知らない。
側で見てきた私でさえどうすれば
いいか分からなかった。


親という存在をいきなり失うなんて
まだ6歳の子には耐えきれるハズが無い。

これからたくさんの思い出を作る年なのに。

しかも、自分のせいだって思ってるこの子には
とても残酷すぎた。



龍に見られないように
丸めて捨てた。