涙 - Rui -








すっかり話し込んでて忘れてた。


龍が待ってんだった…ふ!


龍に電話を掛ける。




「もしもし?龍?ごめん、今帰ってるからね?」


"うん、分かった。風呂追い炊きしとくね?"


もー、この子ったら可愛いーー!


「うん、ありがとー。

じゃあ、またね。」

"はーい。"



この子も反抗する時期が来るのだろうか…


私はいつもこの心配…




帰りにスーパーで龍が大好きなゼリーを買う。



ーーーガチャッーー


「ただいま。」


「おかえりー。」

「ごめんね?よる遅くまで。
もう寝る?」


「うん、明日は学校だから寝る。」


「そう…いつもごめんね?」

「なんで?お姉ちゃんは龍の為に働いてくれてるんじゃん。
龍、お姉ちゃん大好きだよ。」


ニコッと笑う龍介。

その笑顔は私の宝物。


唯一私に愛情をくれる人…

龍、生きててくれて良かった。


こんなお姉ちゃんでごめんね?


「お姉ちゃんも龍が大好きだよ。」