恋のお時間。

あたしと有希は、そんなバカ3人組を屋上の手すりに寄りかかりながら眺めていた。


「そういえば菜奈、今年こそ彼氏作りなよ!?」


ボーっと眺めていると、有希がそう言ってきた。


「ちょっ、何いきなり!?」

「だって、今年は修学旅行もあるし、3年に1度の文化祭もあるし、イベントいっぱいの1年だよ!?そんな時までこの5人で過ごすなんて、私はやだ!」

「やだって…、別に私はこの5人が良いと思ってたんだけど…」

「あたしが嫌なの!修学旅行だって文化祭だって、翔とラブラブしたいんだもん!」

「ラブラブって…//したいんだったらすればいいじゃない!」

「したくても、私ばっかりリア充してたって楽しくないの!菜奈にも彼氏っていう素晴らしい存在を知ってもらいたいし、一緒にリア充したい!」


すごい勢いで語る有希に、私はうなずくことしかできない。


「だから菜奈、あたしもいっぱい協力するから今年こそ彼氏作ろう!未だに彼氏できたことないなんて…あり得ないから!」

「うっ、そんなハッキリ言わなくても…」

「分かった!?」

「は、はい…。」

「よしっ!OK!」