恋のお時間。

「えーっと、加藤と都築だな。お前らさっきから何話してんだ？そんなに俺の話つまんねぇかなぁ…。」


坂本先生のそんな言葉にクラスが笑いに包まれる。


「先生の話、最高に面白いよねって話してたんですよ～！坂本先生って超面白い～♪」

「うぉっ！嬉しいこと言ってくれんじゃねーか！よーし、加藤にプラス点っと…。」


有希の言葉に素直に喜んでいる坂本先生。笑顔も可愛い…。って、あたし何考えてんだ！？相手は先生だぞっ！先生と生徒の恋なんて、あり得ないあり得ない！

そう心の中で叫んでいると、坂本先生があたしの席に近づいてきてこう言った。


「都築ー、お前大丈夫か？さっきから1人で何騒いでんだよ？笑」

「だッ、大丈夫ですッ！」

「そうか？なら良いんだけど。」


そう言うと、坂本先生はまた戻って行った。

あー…ビックリしたぁ。でも、近くで見てもやっぱりかっこいい…//

そんな事を考えてるとHR終了を告げるチャイムが鳴った。


「よーし。今日はこれで終了！みんな、気を付けて帰れよ～」


坂本先生の言葉でクラスメイト達がぞくぞくと教室を後にする。