「別れよう…?」
「…うん」
俺の問いかけに
瞼を俯かせて答えた君。
「…何で?」
うまくやってきたじゃん俺ら。
「…っ…ごめん」
「…何で泣くの。」
"ごめん"と言って泣き出す君を、
俺は自分の胸に引き寄せた。
「…ヒック…っ…」
強く抱き寄せると、
折れてしまいそうで、
今でできなかったけど、
君の体温を忘れぬように、
力強く、抱き寄せた。
「…わかったから、聞かないから」
聞かないからさ、
せめて、
せめて、
「もう少しだけ…」
─────このままで──
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…