少したって、夏樹君の呼吸が落ち着いてきた頃、夏樹君が、ゆっくりゆっくり、話出した。 「あのな………、俺、正直言って、女が苦手なんだよ。」 「女=男を顔だけで決める。ってイメージがあって…」 「それでな、この前、雨の日、一緒に帰っただろ?」 「あの時は、莉奈のを、なんとも思って無かったし、みんな女は一緒だ。って決めつけてた。」 「でも、俺、思ったんだよ。」 「莉奈は、そこらへんの女と違うって事をな。」