ドライヴ〜密室の教習車〜

「なんだ、その目の輝きは」

「いや、篠さんには全く関係ないです。で、凶器についてって?」



「凶器は、殺人カラクリ機だったんだよ」



 私はぽかんと口を開けた。

 胡散臭くてちゃちな響きのそれを、彼はとても誇らしげに口にした。


「ただし、電動式ではなく、いたってシンプルな作りの、な」


 な、と言われても。