ドライヴ〜密室の教習車〜

 里子ちゃんは、あっさりたどり着いてしまった。
 
 私が恐れているところに。

 信じられない。
 信じたくない。

 でも、それだけじゃ、それを覆すことはできない。
 私も薄々は感付いていた。



「……オレは、その先生が犯人じゃないとしか考えられない」

 ところが、相川くんの言葉が、私の重い塊のようだった心をざわめきで賑やかした。
 固まっていたものが動きだし、それによって少し軽くなったような気がした。

「どうして?」
 聞いたのは里子ちゃんだった。


「その人にしかできない場所で、罪を犯す人っているのかな。自分がやりました、と言ってるようなもんじゃん」