ドライヴ〜密室の教習車〜

「相川さんは、村上さんと仲が良かったんですか?」
 篠さんが聞く。

「いつも一緒にいたわけじゃないけど……隆志はいいやつだったし、少なくともオレはもっと仲良くなりたいと思ってました」
 相川くんは、静かに答えた。

「なにか、最近村上さんのことで気になることとかはなかったですか?」

「……隆志は、里卯さんのことが本気で好きだったみたいです」

「それが、気になった……?」

「意外だったんです。あいつ、学校じゃ女に興味ない感じだったんで」

 ふと、里子ちゃんが下を向いたまま固まってしまった。
 どうしたんだろう。

「村上さんは、里卯さんのことはどのように言ってました?」

 篠さんの質問に、相川くんが黙り込む。
 やがて、なぜか困惑ともとれる表情で、それを言った。


「運命、だと……言ってました」