ドライヴ〜密室の教習車〜

 里子ちゃんは、四人がけのテーブル席に座っていた。
 私は、その向かいに腰を落とす。

 篠さんは、男性の店員さんと二、三言葉を交わした後、私の隣に座った。


「田中さん……、翔太くんも来るんでしょ?」

 里子ちゃんは、おそらく篠さんのことを気にしながら、私に尋ねた。

「うん、そうなんだけど……。篠さん、どうする?」

「かまわないだろう。先に与田さんと話をしよう」


 里子ちゃんの肩に力が入ったように見えた。