ドライヴ〜密室の教習車〜

「弥生。んでさ、お願いがあるんだけど。村上くんのこと、詳しく教えてくれる?」

「なに? あんたは篠さんの助手?」

 私が改めて切り出すと、弥生は意地悪っぽく笑った。
 ようやく、彼女らしい表情が戻ってきたな、と私は嬉しかったが、あえていつもどおりに振舞った。

「いいから。早く《教習生情報》見せてよ」

「あたしにまかせろ。えーと、出た出た。まず何から知りたい?」

 弥生はあっという間に、パソコンの画面に村上くんの情報を表示させた。
 さすが事務員。


 さて、何から調べよう。


「じゃ、じゃあ。まずは生年月日と血液型から……」

「なぎさん。占いでもする気か。その辺はあんまり関係ないんじゃないのか」

「誕生日と血液型は王道でしょ」

「なんのだ?」