「……篠さん、免許取るの初めてです……よね?」
「そりゃそうでしょ」
「まあ、そりゃそうなんすけど」
結局、発進と停止の練習で教習の大半の時間が過ぎてしまった。
私は思い切って言い放つ。
「篠さん、残念ですけど……延長しますか!」
「ええっ、うそ! 俺、仕事の合間をぬって来てるんですけど」
「いや〜。でも、まず発進の練習をもっとたくさんやってからじゃないと、この先キツイと思いますよ」
「そこをなんとか、田中さん」
「いやいやいや」
「和紗さん」
「ファーストネームはよしてください」
「なぎさん」
「省略するなっ」
「そりゃそうでしょ」
「まあ、そりゃそうなんすけど」
結局、発進と停止の練習で教習の大半の時間が過ぎてしまった。
私は思い切って言い放つ。
「篠さん、残念ですけど……延長しますか!」
「ええっ、うそ! 俺、仕事の合間をぬって来てるんですけど」
「いや〜。でも、まず発進の練習をもっとたくさんやってからじゃないと、この先キツイと思いますよ」
「そこをなんとか、田中さん」
「いやいやいや」
「和紗さん」
「ファーストネームはよしてください」
「なぎさん」
「省略するなっ」