ドライヴ〜密室の教習車〜

 篠さんは、ソファに背中を預けた。

「……改めて聞くが、なぎさんは《運命》ってどう思う?」

「私は、そんなものに囚われるくらいなら死んだ方がマシです」
 言って、不謹慎だったかな、とすぐ反省した。


 だけど、篠さんは笑っていた。

「なぎさんに、なんで《運命》という言葉が似合わないと思ったのか、わかった気がするな」