「最初に声を掛けるのは、緊張するし勇気もいると思うけど、一度でも日向君と会話が出来れば、その後は…きっと気軽に話せるよ!だから…頑張れ、星愛!」 「うん、ありがとう…。」 優しい笑顔で応援してくれる美波に、心がジワッと温かくなるのを感じた。 よし…。 日向君と話せるように頑張ってみよう…。 じ、時間は…凄く掛かりそうだけど、卒業するまでには…一言だけでいいから声を掛けられたらいいな…。 なんとも消極的な目標を心の中で掲げながら、日向君を見つめた。