「俺、今日からココで、椎名と一緒に昼ご飯を食べようと思ってる…。」


「えっ…」


そ、それって…
これからは、毎日…お昼休みは日向君がこの教室に来る…ってこと…?


パチパチと瞬きを繰り返すと、日向君は目を細めて笑った。


「だから、よろしくな。」


素敵な笑顔にドキンッと胸が高鳴る。


「あのっ、よよ…よろしくね…。」


何ともぎこちない声で答えると、日向君は視線を机に落とした。


「この弁当、もしかして…」


ゆっくりと指差す日向君に、私はコクコクと頷く。


「ひゅ、日向君のお弁当…作って来たの…。あのっ、勝手にごめんね…。」


「なんで椎名が謝るんだよ。食べたい…って言ったのは俺だろ?早速作ってきてくれて、ありがとう…。すげぇ嬉しいよ。」


日向君にお礼言われちゃった…。


しかも、素敵な笑顔で…。


頬がジワリと熱を帯びていくのを感じた。