「じゃあ、もしかして…今日の昼ご飯も手作りだったのか?」
「う、うん…。でも、お弁当は毎日じゃなくて、早起きして時間に余裕のある日だけ作ってるの…。」
「へぇ、そうなんだ…!」
日向君は、興味深そうに頷く。
そして、次の瞬間…ニッコリと優しい笑顔を浮かべた。
「…俺、食べてみたいな…椎名の手作り弁当。」
「…………。」
へ…?
日向君、今……なんて?
キョトンとしていると、日向君の頬が少し赤くなった。
「あ…、無理に…ってわけじゃないんだ…。出来れば、一度食べてみたいな…と思ってさ。」
えぇっ!!
顔や耳がボボッと熱を帯びる。
驚きのあまり、口をパクパクさせてしまった。


