「………っ!!」


その瞬間、日向君と目が合ってしまった私。


驚きのあまり、すぐに視線を逸らしてしまった。


今…確実に目が合った。


日向君と目が合っちゃったよ…!


どうしよう、どうしよう…。


めちゃくちゃ恥ずかしいっ…!


私は、机の中からノートを取り出すと、日向君に表情を見られないように顔を隠した。


「な、何やってるのよ…星愛。」


「顔…きっと赤くなってるもん。日向君に、こんな顔見られたら、ますます恥ずかしいよ…。」


「全く、星愛ってば本当に可愛いわね〜!」


そ、そんな…。
可愛くなんかないよ!


ふふ…と微笑ましそうに笑っている美波に向かって、心の中で叫んだ。


「あっ、ちょっと…星愛!」


「何?まだ日向君…こっちの方を見てる?」


ノートで顔を隠した状態のまま、美波に小さな声で聞くと……


「えっと、見てる…っていうか、こっちに来るよ…?」


なんとも衝撃的な言葉が返ってきた。